ものぐさ精神分析(岸田秀)「自己嫌悪の効用」

1.自己嫌悪とは「まず自己嫌悪という以上、自分を嫌悪する自分と、自分に嫌悪される自分とが存在するわけである。」 「嫌悪されるのは、つねに、現実に自分が行なったある行為である。それらの行為を考察してみると、つねに、自分の何らかの欲求を満足させた…

ものぐさ精神分析(岸田秀)「セルフイメージの構造」

1.これはできるというセルフ・イメージについて 「当人のセルフ・イメージから判明するのは、彼がどんな人間かということではなく、彼が他の人びとにどんなことを期待ないし要求しているかということであり、セルフ・イメージは、その期待ないし要求を正当化…